本屋の個性 bookshop's personality 2004 1 11
お店を始める時に、
何が売れるか、考えるでしょう。
人によっては、何を売りたいか、考える人もいるでしょう。
しかし、本屋を始める時は、注意した方がいいでしょう。
これは、昔から、言われていることですが、
本屋には、配本というシステムがあります。
この配本というシステムは、
本の問屋が、本屋から具体的な注文がなくても、
本屋の売り場面積や立地条件、過去の販売業績から、
判断して、本を本屋に配本するシステムです。
レストランに入って、イスに座ったら、
自動的に、幕の内弁当がでてくるようなものです。
日本社会は、「幕の内弁当」社会であると思っています。
これは、社会主義国家に近いのです。
もう少し、本屋は、個性化すべきだと思います。
今では、インターネットで、本が買える時代となったのです。
インターネットの本屋では、時期によっては、
送料を無料化する本屋もあります。
こういう新しい本屋に対抗するには、
街の本屋は、個性化していくしかないと思います。
将来的には、電子的な本も、主流になるかもしれません。
電子ブックや、電子ペーパーという形です。
それでは、目が疲れるという人には、
本のデータをダウンロードして、
自分で印刷するということも可能になるでしょう。
高速プリンターであるレーザープリンターが、かなり安くなりました。
自宅で印刷して、製本することも可能です。
それから、本の装丁も、工夫すべきです。
日本の本は、なぜか、すべて、豪華本です。
後世に残る本ならば、ともかく、
今の時代を取り扱った流行本を、豪華本にする必要はないのです。
こういう本は、分厚い表紙や、豪華な表紙は、不要なのです。
こういうことは、やめて、簡易な装丁にすべきです。
デフレの時代と言われながら、本だけは、豪華本になっています。
簡易な装丁にして、1000円以下で、消費者に提供すべきです。